北八ヶ岳癒しのスポット
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二月の厳寒期ともなれば兎角(とかく)家に閉じこもりがちになるが、そんな時期に楽しみにしているのが湯川の氷柱観察だ。
特に気温の下がった日を選んで行くので相応の寒さ対策が必要となる。国道一四一号から南牧村の灯明の湯を過ぎると雪道沿いに大小の氷柱が現れる。中には虹が出現する氷柱もある。
谷への下降地点を下ると寒気が身に凍みる。湯川沿いに山肌から流れる大小の滝が凍った氷柱群は幅数十㍍に亘って続き、正に氷のカーテンと表現したくなる景観が目の前に広がる。
さらに奥へ進むと谷間となり、周囲は見上げるような氷柱の世界。身震いするような寒気に包まれながら飲む暖かな珈琲は至福のひと時となる。
因みに湯川は硫黄岳(いおうだけ)付近から端を発している影響で水質が酸性で生物は住めないと言われている。
(文・写真 坂本鋼治)