くらし

釜無川流域の縄文遺跡を紹介

大泉町の北杜市考古資料館で、企画展「甲斐駒に抱かれて〜釜無川上流の縄文時代〜」が開かれている。来年一月十九日まで。

今回の展示では、近年、白州町と武川町の発掘調査で、縄文時代前期前半(約六千年前)の遺跡が多く確認されており、坂平遺跡(富士見町)、板橋遺跡(下教来石)、堰口遺跡(白須)上北田遺跡(横手)などの釜無川流域の遺跡を中心に紹介する。

展示では、遺跡から出土した縄文時代前期前半の底が尖った土器で、文様がほとんど無い土器や集落跡、縄文時代中期のヒスイ製装身具、黒曜石など。

また、竹宇1遺跡から出土した「顔面把手付土器(約四千五百年前)がほぼ完全な形で出土し、津金御所前遺跡から出土した顔面把手付土器(出産文土器)よりも先に作られたものとして注目されているという。

同資料館では、学芸員自らが企画展を紹介する「ギャラリートーク」を行っており、十二月十四日と来年一月十八日に予定している。午後一時半開会で観覧料二百円(小中学生百円)。問い合せは☎20・5505まで。