できごと

カンボジアに小児病院設立

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高根町清里の清里フォトアートミュージアム(細江英公館長)で、7月30日、「小児病院をつくった写真家・井津建郎」と題したチャリティー・トークが開かれた。

対談では、写真家の井津建郎氏とノンフィクション作家の山岡淳一郎氏が登壇した。

井津氏は、1993年にカンボジアのアンコール・ワット遺跡の撮影で訪れた出来事として、「写真を撮っていたら子供たちに囲まれていた。その子供たちは、(地雷で)手や足がなく、衝撃を覚えた」と話しはじめ、その後、病院を見学した時には、入院していたある子供は、親が現金を持っていなかったため、ベッドに寝かされているだけで医療を受けることはできず、その後息を引き取った事実を目の当たりにしたという。

「何かしなければ」という思いに駆られ、94年「何か出来ることをやろう」と立ち上がり、95年にフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー(国境なき友人)を設立して募金活動を始めた経緯をカンボジアの歴史とともに説明。

99年に開院したアンコール小児病院で、「自分の子供のように診療しましょう」、「思いやりのあるケアを」という思いを伝えるために、職員にどんな教育をしてきたのか一端を語った。

この活動は、アンコール小児病院の運営だけに留まらず、ミャンマーでの移動診療支援、2015年には、ラオ・フレンズ小児病院開院など、現在も継続して行われている。

一方、同ミュージアムでは、井津建郎「インド‐光のもとへ」写真展が開かれている。9月5日まで。ホームページはこちらから