できごと

廃校が「まほうの杜」に

旧小泉小学校(現八ヶ岳文化村)を1日だけ蘇らせる「北杜市まほうの杜」が、9月17日に行われ、映像とアートが融合した不思議な世界が、訪れた人たちを魅了した。

このまほうの杜は、学生団体スペースジャック(鳴海侑希代表)が、廃校になった小学校の教室を使って、八ヶ岳の四季や小学生時代の思い出に浸れる空間演出を行おうと、今年7月から準備を進めてきたもので、プロジェクションマッピングの技術や空間造形による演出を取り入れている。

同グループの星畑ひかり副代表が、小泉小学校の卒業生だったことから実現したまほうの杜。「東京じゃないところで出来るのか」という不安もあったが、「自分たちのやりたいことをやろう」と企画が進められたという。

スペースジャックが利用した教室は2部屋で、秋から冬、春から夏の2つのテーマに沿って室内を飾り付け、映像と音で八ヶ岳の四季を紹介した。

また、2階の教室では、別団体の学生団体リフレクト(山田光一代表)が、「追憶」と題し、小学生のころを振り返ってもらおうと、センサーを使ってノートの落書きが黒板の落書きに変化する映像や靴箱をカラフルに彩る演出で、小学生の思い出を表現した。

中村未来さん(長坂小6)は「古い校舎もいいな。歴史を感じました」といい、穂阪栞さん(同)は「小泉小に通っていたので、変わっていなくて懐かしかった。追憶の空間が面白かった」と話している。