できごと

清里でロバート・フランク展

今年で開館25周年を迎える高根町の清里フォトアートミュージアムは9月2日から、25周年記念事業の一環として、昨年9月に94歳で亡くなった世界的な写真家、ロバート・フランク氏の初期作品を集めた写真展を開催している。10月5日まで。

スイス生まれのフランク氏は、1947年に23歳でアメリカ・ニューヨークに移住。アメリカ国内を旅し、58年に出版した写真集「The Americans」は、日常のスナップショットでアメリカの戦後の華やかな時代に潜む影を捉え、その後の写真界に大きな影響を与えた。

写真展では、同館の収蔵作品で、20代後半から30代前半にかけて撮影された11点を展示。ファッション誌の仕事をしながら撮影していた当時の作品や「The Americans」の掲載作品を紹介している。

同館の小川直美事務長は、「清里フォトアートミュージアムは開館当初から若手写真家の支援に力を入れている。ストリートスナップの先駆者といわれているロバート・フランク氏の原点となる初期作品を見て、青年期の写真の素晴らしさを知ってほしい」と話している。

35歳以下の国内外の若手写真家の作品を紹介する「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」も開催している。11月8日まで。

火曜休館。問い合わせは☎48・5599まで。