できごと

和とじで御朱印帳づくり

寺院や神社を参拝した証の「御朱印」集めの人気が高まるなか、須玉町の遠照寺(長田俊彦住職)で5月8日、和とじの御朱印帳をつくるワークショップが開かれ、市内外から約10人が参加した。

この和とじは、接着剤を使わずに糸で紙を縫い留める日本の伝統的な製本技術で、同ワークショップでは地元の印刷会社が協力し、基本的なとじ方の「四つ目とじ」でA5変形判30㌻の御朱印帳づくりに挑戦した。

参加者たちは、15枚の和紙を二つ折りにして1冊にまとめ、右端に4つの穴を開けたあと、1本の糸で一筆書きのようにとじ始めと終わりが同じところにくるように縫い進め、手づくりの御朱印帳を完成させた。

南アルプス市から参加した松本吉史さん(52)は、「和とじは、壊れてもすぐに修復でき、紙を追加したい時は容易に解体してつくり直すことができる。とても貴重な経験になった。自分でつくった御朱印帳なので愛着が湧く。大切に使いたい」と話した。

遠照寺の内藤和心副住職は、「御朱印帳づくりを通して、寺に親しんでもらえたらと思い企画した。和とじに挑戦することで日本の伝統技術の継承にもつながるとうれしい」と話し、今後も同ワークショップを開催することにしている。