できごと

配信専用のライブハウス開設へ、生出さんがクラウドファンディングを実施

コロナ禍におけるイベントの自粛で活動の場を失ったアーティストたちが音楽を発信できる場をつくりたいと、武川町出身の生出(おいで)優さん(21)が、オンライン配信専用のライブハウスのオープンに向けて準備を進めている。5月1日からクラウドファンディングを実施して必要な機材を購入するための資金を募っており、締め切りは6月1日まで。目標金額は50万円に設定している。

生出さんは、県立韮崎高等学校を卒業後、2018年からプロのミュージシャンを目指して活動を開始。翌年には武川町に6畳ほどの音楽スタジオを手づくりし、一般開放や音楽教室を開催しながら都内や地元のイベントでライブ活動を続けてきた。

新型コロナウイルスの感染拡大で活動が制限されるなか、昨年からインターネットを活用したオンラインのライブ配信を実施。「配信の良さは田舎にいながらも世界に自分の音楽を発信できること」と話す生出さんは、武川町の実家でライブ配信を行ってきたが、「全国各地から応援してくれる人が増え、より良い環境でいい音楽を届けたい」と思うようになり、配信に特化したライブハウスの立ち上げを決意したという。

今年3月に、楽曲の制作や動画の撮影、編集に協力しているメンバー2人と開設に向けての準備を開始。新しいライブハウスの名称を「A-CONNECT」に決め、甲府市内で8月27日のオープンを目指している。

同ライブハウスには壁に映像を投影する機器を導入する予定で、音楽と映像を組み合わせた迫力のあるライブ配信を目指すという。

生出さんは、「このプロジェクトは、日本武道館で演奏するという夢への第一歩。自分の音楽を世界に発信して、聴いてくれるファンを増やしたい」、「多くのアーティストが交流し、つながりを創出できる場にしていきたい」と意気込みを語っている。

クラウドファンディングのサイトのURLは、https://camp-fire.jp/projects/view/391188