韮崎エリア

ワインを初めて醸造、クリエーションファーム

 上ノ山で生食用とワイン醸造用のブドウを栽培している穂坂町の株式会社クリエーションファーム(中村良行代表)は、7月9日、初めて本格醸造した赤ワインの販売を開始した。

赤ワインは、「クリエーションファーム瓶熟成」(750㍉㍑・1650円)と「クリエーションファーム樽熟成」(同・2200円)の2種類。昨年、同社のブドウ畑で収穫したマスカット・ベーリーAを原料に甲州市勝沼のワイナリーで醸造した。

瓶熟成は、ステンレスタンクで醸造したもので、「ベーリーA特有の甘さがあり、口当たりが軽く、飲みやすい」。また、樽熟成はオーク樽で半年間熟成したもので、「まろやかな口当たりと、オークの香りが感じられる」という。

東京都出身の中村代表は、「退職後に農家をしたい」と、2016年から土、日曜日を利用して神山町で野菜を中心とした農業を開始し、17年から上ノ山でブドウ栽培を学んだ。

引退した上ノ山のブドウ農家から18年に、「本格的にブドウをつくってみないか」と誘われ、畑を借りて、ブドウ栽培を始めた。退職を機に19年3月、穂坂町に移住し、「自分がつくるブドウでワインや加工品の製造ができたら」と、昨年同社を設立した。

中村代表は、「ワインづくりの第一歩を踏んだと実感した。自分で醸造できれば、もっと感激があったかも」と笑い、「今後は韮崎市のワイン特区を生かして製造から販売まで一貫した小規模ワイナリーをつくりたい」と話している。

赤ワインは、同社のホームページでのみ取り扱っている。

問い合わせは☎️090-7729-9298(中村)まで。

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