韮崎エリア

中学生が働くことの大切さ学ぶ

 中学生に働くことの大切さを伝えようと、NPO法人河原部社(西田遥理事長)は、7月9日、市立韮崎東中学校(藤島代志郎校長)の2年生138人を対象にした「令和3年度韮崎しごと展」を開いた。今年で4回目。

このしごと展は、市内や県内で働く人を講師に迎え、生徒にその仕事内容を伝えて仕事への理解を深めてもらい、将来、希望する仕事を選択することに役立ててもらおうと開かれている。

当日は、カフェや人材派遣会社の経営者、大学准教授、技術者など6人を講師に迎え、6つの教室に分かれて、各40分の講座を開いた。

「事業承継とUターン」をテーマにした昭和産業株式会社の岩下晃取締役の講座には22人の生徒が参加。製造企業の社長の長男として生まれ、中学時代から、将来会社を継ぐことを考えていたという岩下取締役は、「1度は山梨を出て、視野を広げる必要がある」と、千葉県の大学卒業後、都内で経営コンサルタントの仕事に就き、2019年にUターンしたことを紹介。

「親からUターンの話を持ちかけられて選択した道だが、昔からお金持ちになりたいという夢と目標があった」、「お金持ちになるためには、会社が儲からなければいけない。儲かれば、従業員にお金を還元することができる」と語り、夢や目標を持つことで、実現するための方法が生まれてくると説明。

また、「中学時代に学べることをしっかりと学ぶことで、将来の選択肢が広がる。視野を広げるために、地元を1度離れると、比較対象ができ、地元の良いところを知るきっかけにもなる」と自身の体験を語った。

依田風花さん(2年)は、「仕事はお金を稼ぐだけという認識だったが、目標を持つことで自分を成長させる場にもなると学んだ」と話した。

2学年主任の小林隆英教諭は、「仕事は大変で辛いというだけではなく、楽しさややりがいもあるということを学んでくれたと思う。自分自身がどういった仕事で社会と関わるかを考える機会になった」と語った。

 

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