韮崎エリア

消防士目指す学生が消防の仕事体験

 消防士や救急救命士を目指す人に実際の業務を理解してもらおうと、峡北広域行政事務組合峡北消防本部(井出良司消防長)は、7月19日、17〜21歳までを対象に「職業体験」を実施し、高校生や大学生10人が参加した。

この職業体験は、将来、消防士を目指す若者に消防や救急業務訓練を体験してもらい、理解を深め、消防本部への就業意識を高めようと2017年から行っている。

当日は、1チーム5人の2チームに分かれ、消防作業服や酸素タンクなど計20㌔の装備を着用しながらの放水訓練、熱中症の疑いがある人を救急搬送する救急隊員模擬訓練などを体験。 また、体験後には、若手消防士1人との交流会が設けられ、参加者は、「消防士の試験を受ける前に準備しておくこと」や「消防学校時代に体験談」などについて質問し、「体力づくりで筋力トレーニングに励み、消防士を目指す友人と一緒に勉強した」や「消防学校はきつかったが、消防士になる自覚や業務の基本がしっかりと身に付いた」と答えた。

龍岡町在住で山梨学院大学3年の平賀太陽さんは、「自分が育った地域に貢献したいと思い参加した。放水や搬送訓練を通して、過酷さだけでなく、人の命を守る責任の重さを実感した」と話した。

峡北消防本部総務課の宮川勇一主査は、「職員募集の案内では感じることのできない実務の一端を知ってもらい、就業への意識がより高められたらと思う」と話した。

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