韮崎エリア

落語WS発表会、受講者が練習の成果披露

 伝統芸能に関心を持ってもらい、人前で話す楽しさを体験してもらおうと、全7回で実施してきた「落語ワークショップ」(一般財団法人武田の里文化振興協会主催)の発表会が、3月13日、東京エレクトロン韮崎文化ホールで開かれ、受講者12人が約80人の観客を前に日頃の稽古の成果を披露した。

 この落語ワークショップは、落語家の春風亭柳之助さんが講師を務めるもので、落語の話し方をはじめ、扇子や手拭いなどの道具の使い方、話中の仕草などを学ぶ。

 例年は5月に開講し、3月の発表会までに全8回のワークショップを実施しているが、今回は新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れの昨年7月から始まり、各受講者が演目を決めて稽古を重ねてきた。

 発表会であいさつに立った春風亭柳之助さんは、「コロナ対策で大きな笑い声は禁止されているが、目や拍手で笑っていることを表現してほしい。特に拍手は演者の心の支えになる」と語った。

 また、受講者たちは順番に高座に上がり、「親子酒」や「目薬」、「代書屋」などの演目を軽妙な語り口と身振りで演じ、会場からは拍手が送られた。

 2017年から毎年同ワークショップを受講しているという南アルプス市在住の深沢新生さん(58)は、「コロナ禍で発表会が開かれるか不安だったが、練習してきたことをお客さんの前で披露でき、安心した。コロナが収束し、大きな声で笑える日が訪れることを願っている」と話した。

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