韮崎エリア

11月の放流に向け、ゲンジボタルの幼虫の数を確認

 ゲンジボタルの養殖やホタルの生息地の保全活動を行っている中田町の小田川ホタル愛護会(遠藤章会長)は、9月11日、養殖しているホタルの幼虫の数を確認する「ふ化幼虫カウント調査」を同愛護会の研究室で行った。

 この調査は、ホタルの産卵時期といわれる6月上旬に小田川地区にあるホタルの生息地で採集したホタルが産んだ卵からかえった幼虫の数を確認するもの。

 当日は、同愛護会のメンバー約10人が参加して、産卵箱からスポイトで幼虫を取り出す作業を行い、0・2㌢〜1㌢ほどの幼虫約70匹を確認した。

 また、養殖施設の水槽に幼虫と幼虫の餌になるという巻き貝の一種「カワニナ」約600匹を一緒に入れた。

 今後は、幼虫の成長に合わせてカワニナの補充や水温の管理、1週間ごとの清掃作業を実施する予定で、11月下旬に小田川地区を流れる堰に放流する計画という。

 遠藤会長は、「昨年に比べて、幼虫の数が少なかった。6月に採集したメスが産卵後だったり、暑さの影響で幼虫が死んでしまった可能性がある」といい、「自然を相手にしているので、毎年同じようにはいかない。それでも毎年6月になると小田川にホタルを見に来る人がいるので、継続して養殖していく」と話している。

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