くらし

大豆ミート使ったKoma開店

白州町の金精軒製菓株式会社(小野光一社長)では、大豆本来の味を大切にした大豆ミート(代替肉)を使った料理と地元の旬の野菜を使った西洋風惣菜店(デリカテッセン)のデリカテッセン・レストラン「Koma」を2月上旬、同町台ヶ原にオープンした。

この店の店長を務める小野絢子さん(34)は、ビーガン料理を学ぼうと、就労ビザを使って約4年、イギリス・ロンドンのレストラン「オットレンギ」で修行を重ね、帰国前には「ヘッドシェフ」として店を切り盛りしていた。

「オットレンギ」は、新鮮なサラダや豆類などの野菜を中心に、イスラエル出身のオーナーが地中海や中東、中米、中国などのスパイスを使って独自の味を提供しているベジタリアンに人気の高い店といわれている。

レストラン「Koma」のオープンは、金精軒で進めていた「食と健康、環境問題への取り組み」につながる新規事業の「生の丸大豆で大豆ミート」を生産する計画と小野店長の帰国によるベジタリアン料理が楽しめる店づくりが融合したもので、店名は甲斐駒からの恵みをイメージしている。

金精軒が進める新規事業の「大豆ミート」は、大豆の油分を抜かずに大豆本来の味や栄養素を生かすため、県内産の生の丸大豆を直接加工する日本初の専用プロセッサーを導入したもので、Komaの料理のほかに、「プラント・ベース・ミート」の商品名で販売している。

小野店長は、ロンドン生活で、動物性食品を使わないベジタリアン料理中心の生活を続けたことで、腸内環境が整い「ライフスタイルのクオリティーが良くなり、気持ちや行動のすべてが変わった」という経験から、「『健康』と『心も体も美しくさせたい』という思いで食べる楽しさを紹介したい」と話す。

レストランでは、メイン料理1品と野菜料理2〜3品を自由に選ぶスタイルで、メイン料理は大豆ミートを使ったラザニアやパスタ、シチューなどを用意。野菜料理は、「ロースト人参とケールのマンダリンデュッカ」、「ひよこ豆とゴマのペースト」、「ローストポテトとねぎのマスタードあえ」など、スパイシーな味付けになっている。テイクアウトも可能。

営業時間は、午前11時30分〜午後5時までで、定休日は木・金曜日。問い合わせは☎30・9023まで。