シルクロード美術館で特別企画展
日本画の巨匠・平山郁夫さんとともにシルクロードの各地を旅し、その取材や画業を支える傍ら、自身も創作活動に携わった妻の平山美知子さんが100歳を迎え、長坂町の平山郁夫シルクロード美術館は、記念の特別企画展「道はあとからついてくる」を開催している。6月15日まで。
平山美知子さんは東京都出身で、1952年に東京美術学校(現・東京芸術大学)の日本画科を首席で卒業し、同大学美術学部の副手に就任。翌年には、日本美術院展で自身の日本画「群像」が初入選し、初奨励賞も受賞した。55年、平山郁夫さんと結婚し、家庭を支えるために絵筆を折る決意をした。
家計や夫の画業を支える傍ら、学生時代に手がけていた木版制作を再開して表現活動を続けた美知子さんは、1958年の国画会展で応募2年目にして初入選し、以降、73年まで連続入選、入賞した。
今回の特別展では、木版画作品(14点)を中心に展示しており、学生時代に制作した「猫」や「アラベスク」をはじめ、郁夫さんとのシルクロードの旅からモチーフを得た「山の神話」や「サンチー僧院跡」、国画会展で入選した「卓上Ⅱ」や「黒いモスク」、「ガンジス河の沐浴」などを紹介。
美知子さんの木版画は、日本画の伝統的な技法で、絵画用の絹の裏側に金箔や銀箔を貼る「裏箔」を多用していて、独特な世界観を表現している。
また、学生時代に手がけた版画の創作絵本やクリスマスカードを並べているほか、郁夫さんとの150回以上にもおよんだシルクロードの旅の記録や出版物、古代ビーズを使った創作ネックレスも展示し、幅広い活動を伝えている。
同美術館の中沢紗織学芸員は、「夫を支えながらも自分にできることをコツコツと続け、その成果は自然と後からついてきた。創作への思いを感じてもらえたらうれしい」と話している。
問い合わせは☎32・0225まで。
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