できごと

増富に「ラジウム星人」? 絵本を出版

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須玉町比志にある体験工房「森のあそび場フィトンチッド」の小澤弘司代表は、このほど、同工房で発行している絵本「フィトンチッド文庫」シリーズの第七作目「ラジウム星人来たる!」(税込・四百円)を刊行した。同書は一三・五センチ一三・五センチサイズでカラー十六ページ。

物語は、かみのけ座銀河団の中にあるNGC4565という実在する銀河に住む「ラジウム星人」という架空の宇宙人たちが主人公で、地球に強いパワーを感じて調査団を派遣するところから話しが始まる。

その後、地球に到着するも、瑞牆山付近に不時着したため、穴を掘って宇宙船を隠し、麓の増富温泉郷の温泉に入ったところ、パワースポットの源が、温泉郷の地下から湧き出るラジウムだと発見。

現在は、みずがき湖ビジターセンターで星空観察会のアルバイトをしながら、故郷の星に帰れる日を夢見るという内容となっている。

物語の文章を作成した小澤さんによると、NGC4565は、小澤さんが二十歳代の頃に初めて望遠鏡で観測、撮影した銀河の一つで、本書の中にも、小澤さんが当時撮影した銀河の写真が使われている。

また、フィトンチッドが指定管理業者として管理運営している須玉町比志の「みずがき湖ビジターセンター」で開催している星空観察会では、ラジウム星人を描いた面をかぶり、絵本の物語を話しながら星の解説をしているといい、小澤さんは「単に星の名前を解説するよりも、物語が背景にあった方が面白い」と話し、「観測会の依頼があれば、いつでもラジウム星人となって解説します」と語っている。

問い合わせは電話45-0081まで。

■みずがき湖ビジターセンターの場所