くらし

涼やかな夏のデザート 久月堂「わらび餅」

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涼を感じさせる夏の和菓子「わらび餅」。その美味しさをより多くの人たちに知ってもらいたいと、新しい味を追求しているのが、長坂町駅前商店街にある「御菓子司 久月堂」。

老舗和菓子店の三代目として腕を振るう植松仁さんは、「若い人にも食べやすいように」と、きな粉をかけて食べる一般的なわらび餅のほかに、「紅茶」と「豆乳」の二つの味を新発売した。

材料はわらび餅粉と砂糖、豆乳、または紅茶と、いたってシンプル。だからこそ、作り手の技術で味が決まってしまう。  「ほどよい火加減で手早く練り上げるのがおいしく仕上げる秘訣」と植松さん。「特に、豆乳は焦げ付きやすいので鍋から離れられません」という。

また「豆乳味のわらび餅は、無調整豆乳と、牛乳を少し加えることで、ミルクプリンのような味わいになりました。お子様にもお勧めです」と微笑む。

もちっぷるっとした独特の食感が魅力で、ほんのり紅茶のさわやかな香りと、豆乳とミルクのやさしい甘味がそれぞれ加わり、洋菓子感覚で気軽に食べられる。わらび餅は、100gで各220円、九月初め頃までの期間限定商品。

和菓子の新しい可能性を見い出そうと、果敢に挑戦する植松さん、「頭をやわらかくして、新しい和菓子を考えていきたい」と話す。今後どんな新作に挑戦するか楽しみだ。

【問】32-2171

【営】8:00〜19:30

【休】不定