できごと

須玉ふれあい館で市政報告会開催

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1月29日、須玉町の須玉ふれあい館で、北杜市定例市政報告会が開催された。

白倉政司市長の市政報告では、冒頭で平山郁夫氏の逝去に触れ、2月23日に、長坂町の平山郁夫シルクロード美術館と共催で、「お別れ会」を開催することを語った。続いて、「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」で4億6000万円が交付されることになり、インフラ整備や教育施設の修繕、消防ポンプ積載車の更新などに活用する意向を伝えた。

また、長坂町の市立甲陽病院の内科医師が昨年末で退職したことから、当面は山梨大学医学部付属病院や市内外の診療所、病院などに医師の派遣を要請し、常勤医師の確保に努めていくことなどを報告した。

水道料金統一問題については、「一市一水道が原則。歴史的経過もあるが、現状を見つめることも大切。長期にわたり、安定した供給ができるように熟慮を重ねたので、ご理解いただきたい」と話し、「自分たちの古里は自分たちで守っていくことが大切。職員の資質の向上を目指し、連携をとっていく」と、力を込めて語った。

市政報告後には、語り手、キャスターとして活躍している大阪芸術大学放送学科の平野啓子教授を迎え、「語りは心の絵画」をテーマに講演会が行われた。

平野さんは、太宰治の「走れメロス」を朗読し、メロスの移りゆく心境や葛藤を感情豊かに表現し、会場全体がその語りの世界に包まれた。

「名作は人の心を豊かにし、良い方向に導いてくれる。こういう時代だからこそ、子供たちに名作を伝えていかなければならないと思う」と平野さんは語った。