昆虫マスターを目指そう!
「ここは昆虫少年の憧れの場所で、昆虫が多い。地元の人にもこの自然を知ってもらい、素晴らしい自然を今後どうするのか一緒に考えることが出来れば」と話すのは日本昆虫協会の川上洋一理事。
北杜市の自然を見つめ直すきっかけになればと、同協会が長坂町の北杜市オオムラサキセンターで、今月二十三日から始まる「里山昆虫マスターになろう!」の企画に参加している。
この企画は、夏休みを利用して行われるもので、オオムラサキセンターや自然公園を利用し、自然環境と昆虫の関係が理解できるように、ゲーム性のある展開で、実際に昆虫と触れ合う環境を提供する。
また、昆虫マスターでは、昆虫を発見することが出来れば「初級」、昆虫の分類が判断できる「中級」とステップアップすることで、子供たちの観察意欲を高める工夫もあり、最高位は百点満点の「スーパーマスター」の認定書が発行される。
川上理事は、「調べ学習でも、ネットで探して提出する子供もいて、調べ学習の本質からズレている。昆虫に接することで、調べる力を養ってもらいたい」という。
また、同昆虫マスターの次のステップとして「夏季昆虫大学」が予定されている。同昆虫大学は計六回の教室で、「昆虫飼育教室」と「昆虫標本教室」の二コースが用意されている。
両教室は教材一式が用意され、昆虫の飼い方の指導や美しい標本づくりを指導することにしている。
「標本づくりは、『かわいそう』とマイナスイメージがありますが、記録として残すことはとても大切ですし、標本を作るために細かいところまで目に入ってくるので、観察の上でも重要。また、標本は百年以上残るので、子供たちが大人になっても残っています」(昆虫協会)と、多くの参加を呼び掛けている。
「昆虫マスターになろう」の参加費は五百円で、教材一式が用意される「飼育教室」は三千円、「標本教室」は四千円になっている。問い合わせは☎32-6648まで。