八ヶ岳南麓の冬の衝立
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昔、富士山と八ヶ岳が背比べをし、八ヶ岳が高かったので富士山が怒って頭を蹴とばしたと言う有名な伝説がある。
七月後半、八ヶ岳の主峰赤岳(二八九九メートル)と阿弥陀岳(二八〇五メートル)に登ってきた。美濃戸から柳川南沢コースで行者小屋、地蔵尾根の鎖場と鉄梯子を登り、地蔵ノ頭を経て赤岳頂上へ。
梅雨明け、台風一過、期待して登ったが残念ながらガスっていた。赤岳頂上から見る横岳方面もガスの中であった。
目当ての高山植物は、チシマギキョウ、ミネウスユキソウ、ヨツバシオガマ、ヤツガタケタンポポ、タイツリオウギ、若干盛期が過ぎたコマクサなど、三十種以上を見ることが出来、十年前に真教寺尾根から登って以来の赤岳を充分堪能することが出来た。 (文・写真 安本雅昭)