清春芸術村で写生大会
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九月三日、須玉町の須玉ふれあい館を会場にして「第十二回金田一春彦ことばの学校」(金田一真澄校長)が開催され、約二百人が受講した。
この「ことばの学校」は、故金田一春彦氏が約二万二千点の言葉に関する資料を合併前の旧大泉村に寄贈したことをきっかけにして、平成十年七月、方言研究の拠点として「金田一春彦ことばの資料館」がオープン。十二年十一月から「ことばの学校」は開校している。
今回は、「ことばはドラマ」をテーマに、「方言川柳の表彰式」や「春彦先生が山梨に捧げたラブソング」、劇「ロミオとジュリエット」、「金田一秀穂講演」の四校時を行った。
方言川柳では、全国から千七百二十句が集まり、選考の結果、金田一春彦賞の子供の部に「わからんじん わからんけども 手をあげる」(谷戸聖真さん・泉小四)、大人の部は「いなような てんだい孫の絵 駄目にする」(金丸典男さん・笛吹市)の二作品が選ばれ、全部門で二十作品が入賞した。
また、二校時の「ラブソング」では、いずみコーラスや朗読によって金田一春彦氏にまつわる作品を紹介した。
午後の三校時では、金田一央紀さんが「ロミオとジュリエット」のバルコニーでのセリフを中心に、翻訳者によるセリフの違いを劇に仕立てて語り、明治時代の坪内逍遥訳や近年の松岡和子訳によって、どう表現が変わるのか、分かりやすく紹介した。
四校時の金田一秀穂講演では、言葉文化が始まってからの人類の変化や来場者から寄せられた、言葉に関する質問に回答するなど、独特の語りで会場を沸かせた。