くらし

古木・名木が、観光資源に

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樹齢千年以上の樹木が残る地域を結ぶ「千年の会」が、十月三十日に北杜市で開催された。

この会は、平成二十一年に、福島県三春町で発足したもので、古木・名木を抱える地域と自然環境問題を共有し、考え行動する場として始まったもの。第三回目の記念シンポジウムで「悠久のときを経て絆でつなぐ千年の杜」として開かれた。

開会のあいさつに立った白倉政司市長は、「水と木は、自然を守る原点だと思います。千年を語り、これからの千年を語りたい」と語った。

基調講演では、国土交通省観光庁の溝畑宏長官を迎え、「観光立国の実現に向けた取り組み」をテーマに講演した。

溝畑長官は、「(高齢者も)常に社会と関わる社会を作ることが必要。観光は日本人全員が関われる」と語り、平成十五年にスタートしたビジット・ジャパンや二十年に観光庁が設置され、入国者が今後どう変化するのか、世界から見た日本の状況などを述べ、「名木・古木は観光になります。提案ですが、(千年の会に)留学生や外国人を入れた方が良いと思う」と、日本の森を外国人に知ってもらう機会を作ることが大切だと語った。