若尾さんが写真集「クマタカ」発表

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環境省のレッドデータブックの絶滅危惧種に指定されている「クマタカ」は、生態について知られておらず、野鳥研究のテーマの一つになっているといわれているが、長坂町在住の野鳥自然写真家の若尾親さん(54)が、十一年に渡ってクマタカの生態を追い続け、このほど株式会社平凡社から「若尾親写真集 クマタカ」を発表した。

この写真集はA4版百二十ページで、四千六百二十円。三章で構成されており、一章は「王者クマタカ」、二章が「南アルプス長野源流域」、三章は「南アルプス山梨北麓楓谷」で、「クマタカ」の飛翔シーンや子育て、幼鳥など、これまで知られていなかった貴重な生態が掲載さている。

若尾さんは平成十三年に発行した写真集「カワセミ」完成後、「一番大きくて美しく、世界の絶滅危惧種の中でも貴重なクマタカをテーマに取り組みたかった」、「クマタカとイヌワシ一緒の生息域というのは、インドや西アジアの一部と日本のみ」と世界的な希少性を語る。

クマタカは、タカ目タカ科で、タカという名前から小さいというイメージが強いというが、羽を広げると約一・七メートルと大きく、東洋の大型猛禽「オリエンタリス」ともいわれているという。

若尾さんは「十年目にして、初めてクマタカの姿をアップで見た時には、山吹色の眼光に心臓が口から飛び出しそうになった」と話し、「山梨は、クマタカが住める山を保有していることを知ってもらいたい」と語っている。