くらし

ことばの学校、参加募集始まる

九月七日に、高根ふれあい交流ホールで開催される「金田一春彦ことばの学校」(金田一真澄校長)の参加受け付けが七月一日から始まった。十一日現在で、既に百八十人の応募があり、関心が高まっている。

今回のテーマは「ことばの杜を歩こう」で、富士の国やまなし国民文化祭北杜市主催事業と金田一春彦生誕百周年を兼ねた記念事業として計画が進められている。

方言川柳の応募状況は、全国から約四千五百句(昨年より二千句増)が集まり、過去最高の応募数になった。今月中に選考委員会を開いて、八月中にも入賞作品を決定することにしている。

今回のプログラムでは、一校時に方言川柳の入賞作品発表を行い、二校時では子守唄をテーマに、「心に響く子守唄〜人生の最初に聞きたい歌、最後に聞きたい歌〜」を紹介する。

また、三校時は直木賞作家で、映画「舟を編む」の原作者の三浦しをんさんを囲み、元三省堂国語辞典編集者の倉島節尚さん、金田一校長の三氏によって辞書の話しを中心に語ることにしている。

最後の四校時では、ことばの学校恒例の金田一秀穂さん(杏林大学外国語学部教授)による講演で、「辞書についてのあれこれ」をテーマに、会場からの質問にも答えることにしている。

同ことばの学校実行委員会の谷戸直子委員長は「今回は国文祭の北杜市主催事業と金田一春彦生誕百年の記念事業として、辞書をテーマに三浦しをんさんを迎えます。八ヶ岳の文化を全国の人に伝えたいし、辞書を作る人の思いも伝えたい」と参加を広く呼びかけている。

今回は広域からの来場者が予想されていることから、JR小淵沢駅と長坂駅から臨時無料バスを運行する計画。臨時バスの利用希望者は、申し込み時に受け付けており、詳しくは☎38・1211まで。

一方、同ことばの学校の関連事業として、ゲストに迎える三浦しをんさん原作の映画「舟を編む」の映画会が七月二十八日に予定されている。上映は午後二時と六時半の二回。入場料は八百円。問い合せは☎42・1373まで。