くらし

春はまだ遠いのに「桜」が開花

須玉町若神子の須玉総合支所前交差点を峡北地域中核工業団地に進んで百㍍ほどの場所にある桜の木が、季節外れの花を咲かせ話題を集めている。

この桜の木は、株式会社ピー・エス・ワイ駐車場の出入口の桜の木で、九月五日に同社の小泉恵美子さん(72)が、桜が咲いていることに気づいた。

秋や冬に春の花が咲く現象のことを「不時(ふじ)現象」といい、寒い冬に暖かい日が続くことで、「春が来た」と木が勘違いして開花するものと、何らかの原因で葉が早く落ちてしまった場合などに秋に花が咲くといわれている。

小泉さんは、「駐車場で車に乗り、バックしている時に桜の花が目に入った。ここの桜は白に近いピンクなのに、濃いピンクの花もあって、いつもの花と違うので〝ワッすごい〟と思った」、「二十年見てきて始めてのことです」と驚いた様子で語った。

株式会社雲松園(小淵沢町)の大塚広夫博士(造園学)によると、「天候によって変な時期に花が咲くことはあります。(異なった季節に咲く)狂い咲きではないかと思う」と話している。