できごと

水田の除草ロボットをテスト

igam

平成24年に、アイガモ農法のカモの足ヒレによって雑草を取り除く動作にヒントを得て、「iGAM(アイガム)」の開発に取り組む「iGAM塾」有志の会(中村哲也代表)が、このほど「ドロ四駆2016」を須玉町江草の田んぼを会場に開いた。

このイベントは「iGAM」の周知や、田んぼを通じて自然を体験することを目的に、昨年第1回目の現地実験を実施した。

「iGAM」は、高齢化の進む稲作農家で重労働となる雑草処理をロボットを扱ってできるように工夫しているもので、「iGAM」のスクリューで泥を撹拌(かくはん)することで、雑草の新芽の駆除や光合成を弱めて、成長を抑えることができる。

これまで10回の改良を重ね、稲苗を傷つけない幅の約20㌢でつくられ、バッテリーの駆動時間を4〜5時間とした。また、3Dプリンターを使って樹脂でできたスクリューを組み込み軽量化も図ったという。

当日は、約0・5㌶の田んぼに、約30人が参加。「iGAM」の試運転体験や「ゴロ掻きレース」、「どろんこ宝探し」が行われ、参加した親子は全身を泥まみれにして楽しんだ。

中村代表は、今後、低コストを図り、ソーラーで充電し、自動で撹拌作業を行うシステムを搭載した「iGAM」をつくり、「北杜市の新しいブランド米として江草の米をつくり全国に発信していきたい」と話した。