できごと

小淵沢駅から「マウンテン・タクシー」運行

株式会社ゴールドウインが展開する米国発のアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」と北杜市は6月26日、JR小淵沢駅と八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳などの登山口を結ぶ登山者用タクシー「マウンテン・タクシー」の運行を発表した。期間は7月2日から11月初旬まで。

市と同社は、アウトドアブランドの知見と北杜市の自然環境を生かした地域の活性化を目的に、昨年1月に包括連携協定を締結しており、今回の事業はその一環。駅から登山口までの2次交通の充実を図り、山の情報発信や登山者の増加につなげようと企画した。

このマウンテン・タクシーは6人乗りで、前日までの完全予約制。金曜から月曜と祝日に大泉タクシーが運行する。JR小淵沢駅と観音平駐車場、同駅と尾白川渓谷駐車場をそれぞれ1日1往復し、料金は1人片道1000円。特急「あずさ」とのアクセスや登山の所要時間を考慮した時刻設定となっている。

また、同タクシーには、北杜市の山の等高線やザ・ノース・フェイスのロゴ、北杜市の市章をあしらった。登山者用以外でも大泉タクシーの車両として利用する予定で、市内各地を走行して連携事業を広くPRするとしている。

26日は、市役所本庁でマウンテン・タクシーの除幕式が行われ、関係者約20人が出席。上村英司市長は、「アウトドア文化の振興や価値の向上が図られるものと確信している。山のまち北杜を推進していきたい」と話し、ゴールドウインの森光常務執行役員事業本部長は、「コロナ禍で登山者が増えている。多くの人が北杜市の自然を楽しんでくれることを期待している」と語った。

また、同連携協定に携わっている北杜市ふるさと親善大使で世界的な登山家の花谷泰広さんは、「以前から2次交通の課題を考えていた。登山口へのアクセス環境を良くすることで、登山の自由度や選択肢が広がり、地域の観光振興につながると思う」と話している。

詳しくはTEL050‐3701‐2967まで。