くらし

間伐材の貯木場を整備

八ヶ岳地域の森林回復に取り組む市民有志が4月26日、高根町に貯木場を整備した。山中に放置されている間伐材や倒木などの不要木を受け入れ、薪などに加工して活用する計画で、活動の協力者を募集している。

貯木場の整備は、地域課題の発見や解決策の模索に取り組む市民シンクタンク「NPO法人トイロコミューンデザイニング」が企画。現在は約10人のメンバーが活動に参加している。

同NPO法人理事の音羽真東さん(北杜市在住)によると、森林に間伐材などを放置しておくと土が締め付けられ、土中の水路や空気の動きを悪くするほか、太陽光を遮断して森林の育成を阻害してしまうことから、不要木を持ち込める貯木場の整備に着手したという。

26日は、約1000平方㍍の畑にウッドチップをまき、木を置く場所を整えるなどの作業を行って運用を開始した。

木の搬入は毎週月曜日に受け付けており、1日あたり軽トラック1〜3台分が上限。持ち込めるのは直径10㌢以上の丸太で、今後は粉砕機を導入して細い枝の受け入れも行うことにしている。

貯木場に集まった不要木や加工した薪などの持ち出しは、貯木場の運営協力者で分配する予定。

また、同NPO法人は、高根町の森林約3㌶で森林整備に取り組んでおり、森づくりを学ぶワークショップや交流会なども企画している。

音羽さんは、「試験的に始めたばかりなので、試行錯誤を重ねながら進めていきたい」、「みんなで森林整備についてのノウハウを学び、市の環境保全につなげたい」と話している。貯木場への搬入は事前の予約が必要。詳しくはtoiro@base-campus.comまで。

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