くらし

屋台文化の魅力を発信 五五吉食堂

フランス風バゲットで野菜や肉、甘酸っぱい風味のなますなどを挟んだベトナム屋台料理の定番「バインミー」が、小淵沢町のアジア屋台ごはん五五吉食堂に登場した。「幅広い人にベトナムのソウルフードを楽しんでもらいたい」と、植物性食材のみを使ったメニューもあり、人気を集めている。

「ソフトシェルクラブバインミー」は、全粒粉入りのバゲットで、カラッと揚げてスイートチリソースをからめたカニをまるごと1匹サンド。ダイコンとニンジンのなますのほか、自家製のアンチョビとカニペーストで濃厚でコク深い味わいに仕上げた。

動物性食材不使用の「有機トマトのソイミートソースバインミー」は、玄米ごはん入りのバゲットで地元産の野菜と豆腐ステーキを挟んだ。大豆ミートを使ったトマトソースとなますの酸味、植物性バターのコクなどのバランスが楽しめるという。

五五吉食堂の店主・須田栄和さん(40)は、大泉町出身で、20代半ばのときにタイへ渡航。現地の料理を食べ歩き、帰国後に都内のタイ政府認証レストランで4年間修行したのち、2016年に同店をオープンした。

「タイやベトナムは屋台文化。所狭しと並んだ屋台が人々の食を支え、生活の場になっている。さまざまな人の思いや生き様に触れることができる屋台の魅力をバインミーをきっかけに知ってもらえたらうれしい」と話している。

毎週水曜と日曜日のランチタイムのみの提供。サラダとドリンク付きのセットで、クラブバインミーは1485円(税込)、ソイミートソースバインミーは1265円(税込)。問い合わせは☎45・8365まで。