できごと

「常識を問い直す」若手写真家の作品

35歳までの写真家の作品を購入して展示する「2022年度ヤング・ポートフォリオ展」が、高根町の清里フォトアートミュージアムで開かれている。写真表現に情熱を燃やす世界各国の若手写真家の作品が一堂に並んでおり、展示は12月4日まで。(写真)

このヤング・ポートフォリオは、若手写真家の活動を支援しようと、同ミュージアムが1995年に開館して以来、毎年実施している取り組み。2022年度は、51カ国の522人から計1万1508点の応募があり、日本をはじめ、中国やフィリピン、ウクライナなど8カ国24人(国内16人、海外8人)から133点を購入して展示している。

韓国のスミン・シンさんの作品は、被写体の顔の部分だけが巧妙にコラージュ(切り貼り)されており、「写真は瞬間の表面的な概念を追求するものでありながら、はたして人間性の本質を表現できているのか」などと、写真への問いを表現。

22年度の作品について、同ミュージアムの綱恭行学芸員は、「コロナ禍ということもあり、身近なものを被写体にする作家が多く、これまでの常識や偏見を問い直す作品が多く集まった」と紹介している。

休館日は火曜日。問い合わせは☎48・5599まで。