できごと

「ひなたぼっこ」の新拠点

さまざまな理由で学校に行けない子供たちの居場所をつくろうと、2009年に発足した「NPO法人ひなたぼっこ」が、4月から活動拠点を長坂町の旧JA梨北清春支所に移した。新拠点の広さはこれまでの約3倍で、「子供を真ん中に幅広い世代の『みんなの居場所』として活動していきたい」と話している。

ひなたぼっこのスタートは長坂町の古民家で、7年ほど前から旧日野春小学校の1室を借りて活動。週2日間、子供たちが自由に過ごしたり、勉強する場を提供してきたが、ここ3年で利用者が2倍以上に増え、毎週50人ほどが交流していることから、広い空間への移転を決めたという。

新しい拠点には、自由に過ごせるフリースペースが2部屋、勉強など静かに過ごせる場所が1部屋、工作などを行う土間があるほか、応接室やキッチンもあり、居場所を提供するだけではなく、さまざまな体験学習や地域住民を迎えたフリーマーケット、マルシェなども開催したいとしている。

4月9日に行われた開所式には、ひなたぼっこの西岡美紀恵代表をはじめ、上村英司市長や市議などの約20人が出席。ひなたぼっこのOBで、代表補佐の下村美鳥さん(24)は、「ひなたぼっこは、そのままの自分を受け入れてくれた大切な場所。年齢や障害の有無、学校に通っている、通っていないなどに関係なく、多くの人が互いに学び合い、価値観を尊重し合える場所になるよう活動していきたい」と決意を語った。

ひなたぼっこは、毎週火曜、水曜の午前10時から午後4時までで、利用料金は1日500円。詳しくは☎090‐4024‐2955まで。