韮崎エリア

木版画刷り体験で版画の魅力を紹介

 版画の魅力を知ってもらおうと、韮崎大村美術館は、7月15日、企画展「版画+馬場章銅版画展」(8月27日まで)の一環として、ワークショップ「木版画刷りを体験しよう」を蛍雪寮で開き、市内外から約10人が参加した。

 このワークショップは、女子美術大学で馬場章氏から版画を学んだという中央市在住の版画家・小林文香さんを講師に迎えたもので、ガラスの器をモチーフにした小林さんの木版画作品「ひかりを掬(すく)うⅡ」(縦横17㌢)の版木を使用して行われた。

 当日は、小林さんが木版画刷りの実演を行い、「木版画は自由に色を重ねて表現できる。難しく考えず、直感で色を選んで刷ってみましょう」と説明。参加者は黒や青、緑、赤の絵の具を自由に選び、それぞれの作品を仕上げていった。

 また、会場内には版木を彫る「浅丸刀」や「版木刀」などの彫刻刀や小林さんが制作した作品、木版画制作の手順なども展示され、木版画への理解を深めた。

 龍岡町から参加した里吉真緒さん(27)は、「ワークショップのチラシに載っていた作品がきれいだったので、興味が湧き参加しました。同じ版なのに色や力加減が違うだけでそれぞれ個性が出た作品になることに驚きました」と話した。

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