できごと

新規事業で、生食ブドウ生産へ

小淵沢町の「グリーンビラ総合管理株式会社」(青柳保代表)は、別荘や土地管理、不動産事業などを展開しているが、新たな事業として農業に着目。生食用ブドウの生産に新規参入し、今月中旬からシャインマスカットなどを初出荷する。

グリーンビラが運営するブドウ畑は、長坂町内の約3000平方㍍の敷地で、3年前にブドウ畑として整備。シャインマスカットを中心に、シャインマスカット系の品種のスカーレット、マスカ・サーティーンなどの4種のブドウを育てている。

農業への新規参入を決めたのは、八ヶ岳周辺で、ワイン用ブドウの生産が活発になっているのに対し、「八ヶ岳産」の生食用ブドウの生産が少ないことから、研究を重ねてきたもので、小淵沢町の標高1000㍍ラインでブドウづくりを始めたところ、寒暖差によって味の良い生食用ブドウが採れたことから、3年前に本格的なブドウの栽培をスタートした。

ブドウの栽培方法は一般的な平棚栽培ではなく、一本の苗木の枝をH型にして4本の枝を育てる短梢(たんしょう)栽培で、ブドウの収量は少なくなるが、作業効率が高くなるメリットがあるという。

また、ブドウの病気の発生を予防するため、枝上にはトンネル型の雨よけを設け、葉や果実に直接雨があたらないように工夫しているのが特徴。

青柳代表は、「まだ3年目なので、ややこぶりだが、来年以降は見た目も美しいブドウになる。丁寧に育ててきたので、糖度が高いシャインマスカットになっている」と自信を持って話し、「八ヶ岳シャイン」のブランド名で販売すると話す。

八ヶ岳シャインは、今月中旬頃から長坂町のJA梨北農産物直売所「よってけし八ヶ岳店」で販売する予定。問い合わせは☎36・6566まで。