１９９５年に開館した高根町の清里フォトアートミュージアムでは、このほど、開館25周年の記念事業として、インターネット上で作品が鑑賞できる「ヴァーチャル美術館」を開設した。「より多くの人が作品の魅力に触れる機会をつくり、写真への間口を広げたい」と話している。
ヴァーチャル美術館の第１回展覧会では、25年前に開館記念として実施した「25人の20代の写真展」を再現。当時の日本を代表する25人の写真家が20代のときに撮影した計１２４点の作品を展示している。
同美術館館長の細江英公氏をはじめ、荒木経惟氏や藤原新也氏、内藤正敏氏、篠山紀信氏らの実験写真や報道写真、ポートレート、ストリートスナップなどが並び、25年前に各写真家が執筆した自作への思いや若手写真家へのメッセージも合わせて掲載している。
綱恭行学芸員は、「時代を経ても輝きを失わない作品を見てほしい。幅広い人に当時の作家がどのような思いで生き、作品をつくっていたのか感じてもらえたらうれしい」、「日本の第一線で活躍してきた写真家の若い時の作品を公開し、世界中の若手写真家に勇気を与えたい」と話している。
ヴァーチャル美術館の開設は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が大きなきっかけとなった。今後は、若手写真家の作品を集めた「ヤング・ポートフォリオ」の過去作品などを掲載する予定。
ヴァーチャル美術館のＵＲＬは、https://www.kmopa.com/virtual/
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