くらし

小淵沢駅前観音寿司の「海鮮丼」

JR小淵沢駅前にある創業約50年の「観音寿司」。昭和、平成、令和と時代が移り変わるなか、旅人や地元住民に新鮮な海の幸を提供し続けてきた店主の宮沢貞文さん(74)は、「駅前の活性化を思うと、まだまだやめられないね」とほほ笑む。

ランチに提供するのは、分厚い刺し身が乗った海鮮丼。マグロやサーモン、イカ、タコ、エビなど、その日によって6種類ほどの海の幸が並ぶ。こだわりの酢飯は、冷めても硬くならないという山形県産の「はえぬき」と新潟県産の「こしひかり」をブレンドしたもので、ふんわりとした食感が楽しめる。

小淵沢町出身の宮沢さんは、東京の寿司屋で修行したあと、24歳のときに観音寿司を開業。全国各地から訪れる旅人や地元住民との交流を大切にしながら、長年料理の腕を振るってきた。

店内には、昭和期のレコードやポスターが並び、懐かしい雰囲気が漂う。「だんだんお客さんが高齢化してきたから」と、座敷では掘りごたつの設置工事を進めており、「コロナ禍で大変なことも多いが、温かい気持ちで支え合っていけたらうれしい」。

ランチの海鮮丼は、サラダや味噌汁、小鉢などが付いて1100円(税込)。火曜日定休で、午前11時30分から午後8時までの通し営業。詳細は☎36・3155まで。