できごと

親子揃った講演に、250人詰めかける

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北杜市オオムラサキセンターで、三月十三日に開かれた「斉藤由香講演会」に、父親で芥川賞作家の北杜夫氏が特別ゲストで登場し、約二百五十人が詰めかけた会場から暖かい拍手で迎えられた。

この講演会は、現在、同センターで開かれている「どくとるマンボウ昆虫展」で、北氏の著書「どくとるマンボウ昆虫記」にちなんだ展示を行っていることがきっかけになって実現したもので、当初百人の入場者を計画していたが、講演会希望の問い合わせが殺到したことで、急きょ予定人数を二・五倍拡大して、約二百五十人を受け入れることにした。

同センターで行われている展示は、どくとるマンボウ昆虫記の各章に出てくる昆虫の標本を中心に展示しているほか、北氏が少年時代に愛読し、空襲で家が焼けた際に焼失をまぬがれた昆虫図鑑「原色千種昆虫図鑑」や、実際に使用していた昆虫採集の道具が初公開されている。

当日は、どくとるマンボウ昆虫記より、「詩人の蝶」の朗読が行われ、続いて斉藤氏による「マンボウ家の素顔」をテーマにした講演が行われた。

講演では、斉藤氏の祖父母の出会いから両親のことなどを、自らの体験を織り交ぜながら紹介して会場の注目を集め、続いて、北氏が登場すると、質疑応答が行われ、親子のやり取りや北氏の回答に、笑顔が絶えない講演会になった。