シルクロードの饗宴、葡萄とワインの文化めぐる
nagasaka
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長坂町の平山郁夫シルクロード美術館で、「古代メソポタミア文明展」が開かれている。中東のイラクを流れるディグリス川とユーフラテス川の間で栄えた文明で、約五千年の時を越えた展示になっている。三月十二日まで。
展示ではバビロンのイシュタル門を意識した入口を潜ると、世界最古の文字といわれている楔(くさび)形文字が刻まれた粘土板が展示されている。
この粘土板には、結婚を契約した内容や売買契約、占い文などが刻まれ、サイズも手のひらにすっぽりと収まってしまうほどの大きさだが、文字はグルッと三百六十度刻まれており、展示では背面の文字も見えるように、鏡が置かれている。
また、日本人とって日頃使う機会が多い印鑑に似た使い方をしていたという「印章」が展示されている。 古いものは、丸やバツなどの簡単なデザインで、荷物などの封印で、粘土が使われていたこともあり、粘土に印章を押し、乾燥することで、印章に傷がなければ届いた中身は無事であるということを確認する印になっていたという。
入館料は大人千二百円(高・大学生八百円、小・中学生無料)。問い合わせは電話32・0225まで。