くらし

甲府駅開業記念駅弁を丸政が発売

明治三十六年六月十一日に開業したJR甲府駅が、開業百十周年を迎えることから、小淵沢町の株式会社丸政(名取政義社長)では、開業記念駅弁を作り、五月二十四日から販売を開始した。

記念駅弁は、甲府駅の開業当時の「かふふえき」の仮名遣いをそのままに、商品名は「かふふ駅辨(えきべん)」(千三百円)とし、開業を心待ちにした当時の雰囲気を演出するため、焼き印には当時の祝賀アーチが描かれている。

丸政では、「デパート地下街で販売している弁当と同じようなことはせずに、駅弁は駅弁なんだというものを作ろうと考えました」と駅弁の原点に返り、見た目から楽しめる幕の内弁当を基本に、弁当箱は杉の間伐材を使用した。

弁当には、三種の神器といわれている「焼き魚」、「玉子焼き」、「かまぼこ」を中心に、甲州とりもつ煮、花豆の甘煮、紫古代米御飯など彩りも豊富で、電車の旅が楽しめそう。

この「かふふ駅辨」は、小淵沢駅と甲府駅のみの販売で、予約も受け付けている。問い合せは☎36・2521まで。