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自然と共生した里山暮らしを提案する一般社団法人「里くら」(栄木利文代表理事)では、5月14日、高根町の麦草農場の田んぼを会場にして、馬の力で田畑を耕す伝統農法「馬耕(ばこう)」のワークショップを開いた。
このイベントは、全国各地で馬耕の体験教室を開催している「NPО法人都留環境フォーラム」(加藤大吾代表理事)を迎えて行われたもので、当日は、県内外から、親子連れや昔ながらの農法に関心を寄せる約30人が参加。
参加者は、北海道和種の道産子と米国の働き馬を親に持つ農耕馬「耕太郎」と交流を深めたあと、スタッフの説明を聞きながら、牽引用の馬具と犁(すき)を装着して、土壌の耕起作業を体験した。
会場となった田んぼには、馬耕を一目見ようと地域住民が訪れ、昭和初期まで行われていたという懐かしい農法に見入っていた。
同ワークショップに参加した石野暖乃さん(高根中1年)は、「馬が速かったので、へりの部分にすきの刃を合わせるのが難しかった。楽しかったので、またやりたい」と笑顔で語った。
同環境フォーラムは、昭和30年以降の急激な経済成長に伴う農業の機械化で、衰退の一途をたどった馬耕を復活させようと、今年4月から全国を対象にしたワークショップ「馬耕キャラバン」を実施しており、今回のイベントもその一環。鹿児島県や広島県、岩手県など、約10の地域で開催しており、今後も全国を巡りながら、馬耕を伝えることにしている。