くらし

緻密な描写 小淵沢で小松嘉門木版画展

長野県富士見町在住の木版画家・小松嘉門さん(55)の作品展「〜木々の魂を描く〜小松嘉門 木版画展」が、10月28日まで、小淵沢町のカフェ&ギャラリードゥシャで開かれている。

同展では、長野県やインドネシアのバリ島などの巨木を題材にした木版画を約30点展示。木の幹や枝、葉の1枚1枚まで緻密に描写した作品が並び、富士見町のケヤキや国指定天然記念物の御岳の神代ケヤキ、葉が生い茂るバリ島の大木などが描かれている。

小松さんは、28歳の時から本格的に木版画を始め、「画家として人生を再スタートする背を押してくれたのがケヤキだった」と話し、「生きようという強いエネルギーを与えてくれる巨木」に魅了され、長年描き続けてきたという。

作品づくりにおいて、スケッチに力を入れており、「細部まで正確に表現し、木の生命力やその場の雰囲気を伝えたい」と話している。

初日に同展に訪れた市内在住の千見寺昭一郎さん(62)は、「絵に魂がこもっていて、人に安らぎを与える力があると思う。細部まで表現していて素晴らしい」と語った。

午前11時開館で、休館日は23日と24日。問い合わせは☎30・7620まで。