雪の棒道に座す観音像
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初夏の頃、八ヶ岳の山道ではそこかしこでシャクナゲを見ることが出来ますが、中でも標高の高い稜線で見られるのが「キバナシャクナゲ」。
「ハクサンシャクナゲ」と似ていますが、花の色が少し黄味がかっているのと葉柄から葉の出方がなだらかなので見分けがつきます。
多く見られるのは南八ヶ岳の硫黄岳、横岳周辺ですが、権現岳や北八つの天狗岳、北横岳周辺でも見ることが出来ます。シャクナゲと言えば樹林帯の、それも梅雨時の花(アズマシャクナゲ)と思われますが、キバナシャクナゲは乾燥した高山を好み花期も長く梅雨明け直後でも見ることが出来ます。
息をあげて登り着いた稜線に見るキバナシャクナゲはまた格別の思いがありますね。
(写真・文 渡辺秀正)