できごと

呼吸をするように生まれたものたち

障害の有無にかかわらず、日々の暮らしから生まれる自由な表現に着目して、発表の機会を創出する「〜呼吸(いき)をするように生まれたものたちパート4」が、2月6日〜14日まで、JR甲府駅前の元麻布ギャラリー甲府を会場にして開催される。

この事業は「山梨県『障害者文化芸術活動推進事業』第5回山梨合同企画展」で、長坂町の社会福祉法人八ヶ岳名水会とYAN山梨アールブリュットネットワークセンターが主催している。

今年度事業は、新型コロナウイルスの影響で、通常の活動が自粛になっていることから、「願いを込めて絵を描こう〜だるまプロジェクト〜」として企画されたもので、昨年12月から作品の募集が行われていた。(写真)

だるまの大きさは高さ約10㌢、幅約8㌢で、彩色を希望する人に白いだるまが送られ、完成した作品を回収しているもので、県内を中心に遠くは福島県や徳島県から個性豊かな約600個のだるまが届いている。また、「試験が合格するように」や「みんなが健康でありますように」などのメッセージも添えられているという。

計画では、会場に約10㍍のひな壇を用意して約600個のだるま作品すべてを展示し、「ワークショップ動画」上映会として、フードフィギュアやフェルト、だるま制作などの映像を随時流すことにしているほか、作品の投票も予定しており、人気の高いだるまを発表することにしている。

スタッフの新田千枝さんは「利用者が(ダルマに)こんなに絵を描けるとは思わなかった。熱中していたといわれました」と話し、来場を呼び掛けている。問い合わせは☎45・7027まで。