できごと

多分野の芸術家が参加するアートの祭典

北杜市内の5つの文化施設を舞台にしたアートの祭典「HOKUTO ART PROGRAM ed.1〜未来から見た過去〜」が10月30日に始まった。絵画や建築、映画、音楽など、さまざまなジャンルのアーティストが参加。同実行委員会は、「北杜市をアートの拠点にしていきたい」と話している。12月12日まで。

長坂町の清春芸術村では、広大な庭園内に、国内外で活躍する建築家6人が提案する新たな形のテントを展示。永山祐子さんは、白樺林のなかに高さ最大11㍍の滴型の透明なテントを設置して、「森の中に佇んで周りを見上げる体験を切り取ったテント」と紹介。谷尻誠さんは、河川の護岸などに使用される「蛇籠(じゃかご)」を使ったテントを提案している。

また、白樺図書館では、イラストレーターでアーティストの長場雄さんが作品を展示。「不安定で曖昧な空間」と表現する「搬入」を題材に、図書館内の本棚や机、イスなどをすべて梱包した空間づくりで、「デザインとアートの境界線を問う」インスタレーションを展開している。

そのほか、世界的な映画監督の河瀬直美さんやクリエイティブコーダーの田所淳さん、生殖テクノロジーと人間をコンセプトに問題提起するアーティストの長谷川愛さんなど、14人の作品を見ることができる。

一方、小淵沢町の中村キース・へリング美術館では、ストリートカルチャーを切り口にしたアートプロジェクトを展開する「SIDE CORE」などの作品を展示し、同町の女神の森セントラルガーデンと身曾岐神社、長坂町の平山郁夫シルクロード美術館では音楽イベントが行われている。

詳しいイベントの内容は、ホームページ(https://www.hokutoartprogram.com)で発信している。