プロと初共演、3月に山梨公演
一流の芸術文化スポーツに触れる機会を創出する「北杜市芸術文化スポーツ振興基金」を活用した学校芸術体験事業「はじめて箏(こと)に出会う〜トークコンサート〜」が、11月25、26日に高根町の八ヶ岳やまびこホールで開かれ、市内14の小中学校が参加した。
このコンサートは、筝曲演奏家の中島裕康さんを講師に迎えたもので、音楽を目指したきっかけやプロの道に進む話などを紹介しながら、「月の光」や「六段の調」の筝曲などを紹介。また、特別ゲストとして市立甲陵高等学校(25日)と同甲陵中学校(26日)の筝曲部が出演し、中島さんと共演した。
24日に行われた甲陵高校との練習は、八ヶ岳やまびこホールのステージで行われ、入場時の流れや発表する「天泣(てんきゅう)」を中島さんと一緒に奏でながら、姿勢や音の強弱などの注意ポイントなどを確認。25日の演奏終了後には甲陵中筝曲部が会場入りし、26日の本番に向けた練習を行った。
両校の筝曲部の指導は今年の9月から行われてきたもので、中学生は「龍星群」、高校生は「天泣」を課題曲に選んでいる。
新型コロナの影響もあり、部活動の練習や発表の機会が減っていることから、「舞台の上で発表するための覚悟(心構え)を伝えたい」と中島さんは話し、練習の様子を動画で確認し、基本となる個人練習、次ぎにパート練習を徹底し、相手の音に合わせて曲をつくることの大切さを伝えてきたという。
一方、中島さんは「箏リサイタルツアー2021〜2022」の全5回公演を11月27日からスタートしており、3月6日に山梨公演を八ヶ岳やまびこホールで開催する。このツアーには甲陵中学・高校の筝曲部の生徒をゲストに迎えることにしており、12月頃から新たな曲の練習に取り組むことにしている。
入場料は2500円(学生1000円)。詳しくは☎090‐1263‐7586(北杜コンサート委員会)まで。