できごと

日本に伝わる妖怪を紹介

 FM FUJIで放送されている妖怪専門番組「妖怪TALK」のラジオパーソナリティや出演者が一堂に会し、日本各地に伝わる妖怪や怪談について語り合うトークイベントが、9月30日、大泉町のネオオリエンタルリゾート八ヶ岳高原泉郷のコワーキングスペース「ワンサウザンド・オフィス」で開かれた。

 同日は、親子連れなど約30人が参加。ユーチューバーの世界ミステリーチャンネルさんやFM FUJIアナウンサーの東城佑香さんによる背筋が凍る怪談話があったほか、妖怪伝承を題材にした掛け軸作家・大蛇堂さんが北杜市の妖怪をイラストとともに紹介。

 大蛇堂さんは、長坂町に伝わる妖怪「巾着の主」や須玉町江草の「孫左衛門天狗」などを取り上げ、小淵沢町の「石塔かじり」については、「爪で石塔を削り、その粉で動物をつくると鳴き声がしたといわれいる。生命を生むような妖怪はあまり他に聞かない」といい、「妖怪を調べていくと地域の歴史が見えてくる。現地に足を運ぶのもおすすめです」と語った。

 同コワーキングスペース管理人の高野雅裕さんは、「身近にいる妖怪を通して地域のことを学んでほしいと思い企画した。妖怪は危険を知らせる役割もあり、コロナ禍で疫病退散や厄除けの願いも込めて開催した」と話した。