韮崎エリア

中学生が将来の仕事について考える


今年7月に職場体験学習を行う市立韮崎東中学校と同韮崎西中学校の1年生計約200人を対象にしたオンライン授業「韮崎しごと展」(NPO法人河原部社主催)が、3月19日に開かれ、韮崎市内や県内で働く3人が現在の仕事に就いた理由や仕事のやりがいを紹介した。

 この韮崎しごと展は、職場体験学習の事前授業として2018年から毎年実施しているもので、将来の仕事について考えるきっかけをつくり、職業選択の幅を広げてもらうことを目的にしている。

 当日は、両中学校の1年生の教室と青少年育成プラザ「ミアキス」をオンラインで結び、「仕事と興味、情熱、能力」をテーマに韮崎市内で設計士として働いている長田拓真さん(24)や甲府市でNPO法人の支援を行う高村大夢さん(同)、山梨市で桃農家を営む松野佳奈さん(32)を講師に迎えた。

 まず、長田さんは、「設計士になることが夢だった」と話し始め、大学時代に韮崎市内で地域活性化イベントを開催して市内の建築企業の社長と知り合ったことを紹介し、「リノベーションで市内の商店街を盛り上げていることに感銘を受けて就職した」、「目標を立てて生活することで、チャンスを見つけることができる」と語った。

 また、高村さんは「高校3年生の時にミアキスを利用し、NPO法人の設立や運営に対して興味を持った」といい、大学でNPO法人の活動に必要な資金を個人や企業から募る「ファンドレイザー」について学んだと説明し、「面白そうだと思ったら挑戦すること。なりたい職業の自分を想像して、今、何が足りないかを考えることも必要」と話した。

 松野さんは、「小学生の頃から文章に関わる仕事をしたかった」と語り、大学卒業後、出版社に就職し、記者やカメラマンなどを経験したと振り返り、「現在は親類の桃農家を継いでいるが、商品写真や桃の紹介に出版社での経験が生かされている」といい、「ひとつの仕事を続けるだけでなく、色々な仕事を経験する生き方もある」と説明した。

 しごと展後、韮崎東中の村上晴哉さん(13)は、「中学の陸上部で長距離を専門にしているので、将来、競技用シューズの開発やアスリートの体のケアといった仕事に携わりたいと思っています。今日の話を聞き、今の自分に何が必要か考えていきたい」と話した。

◎60代になったら家族に残す言葉を考える。文章制作から撮影、製本まですべてお任せでできる。

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