くらし

清里バスで、期間限定パン販売

1999年から2017年に高根町清里周辺で活躍した初代の「清里ピクニックバス」が、移動式店舗にリニューアルされた。キックオフイベントとして、5月12日まで、同町の牧場施設「ホースブリッジ」の駐車場でレトロなパン屋に変身しており、多くの人出でにぎわっている。

ピクニックバスは、JR清里駅前を拠点に主要な観光地を結ぶバスで、清里開拓の象徴でもある米国・ジョンディア社製トラクターにちなんだ緑と黄色のカラーが特徴。レトロな雰囲気で親しまれていた初代の車両は引退後、JR清里駅前広場に展示されていた。

NPO法人清里観光振興会が今年の3月、地域の観光振興に役立てようと、車体の外観や内観を生かしたまま、移動式店舗に改装。本格的な活用に向け、実証実験としてパンの販売を始めた。

学校給食でおなじみの高根町の「安都玉製パン」から、菓子パンや調理パンの約60種類が朝と昼の1日2回、届けられている。ホースブリッジの小須田牧代表によると、毎回売り切れるほどの人気で、地元住民の利用も多く、「地域の元気につながるとうれしい」と話す。

今後は、利便性や活用方法の改善を図り、夏前に貸し出し事業を始める予定。清里地域で新規事業の立ち上げを目指している若者のお試し出店での利用など、広く活用を呼びかけている。

パンの販売は木曜から日曜日の午前10時から。