くらし

地元の酒粕を使いジャム生産へ

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市内日本酒メーカーの酒粕(さけかす)を利用して何かつくれないだろうかと考えていた小淵沢町の久保秀博専務(有限会社久保酒店)は、洋菓子をイメージしながら、市内の知人に相談し、このほど二種類の「酒粕ジャム」として少量生産をスタートした。

酒粕ジャムの構想は、他県でつくられた酒粕を利用したクッキーやせんべいがきっかけで、昨年十月頃から、須玉町の津金学校内にあるカフェ明治学校の吉本標実さんと、大泉町のスイート&ブレッド麦の家の柴田忠儀さんにそれぞれ相談し、谷桜酒造(大泉町)と武の井酒造(高根町)の酒粕を使ったジャムづくりの試作に入った。

「酒粕を洋風なイメージで考えていったら、ジャムになった。その頃は、マカロンやダコワーズに地元のクリームと合わせて、お菓子をアレンジできたらと思っていた」という。

今回完成した酒粕ジャムは「酒粕と小豆のジャム」(明治学校)と「大泉町『谷桜』本醸造酒粕とあんずとくるみのジャム」(麦の家)の二種類。各内容量一四〇gで、価格は七百三十五円(税込)。一カ月二十個〜三十個の生産を予定。

「地域を元気にできるのは、地域の個店だと思う。大型店にお願いするのではなく、地域を知っている個店がつくることで、地域の魅力づくりにつながると思う」と久保専務は話している。

また、酒粕を使った洋菓子や料理など、個店ごとでの魅力づくりと情報発信を続けて広めて行きたい意向もあり、相談に応じることにしている。

問い合わせは電話36-2034まで。