12月定例市議会「会派代表質問」
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明野町内にある茅ヶ岳山麓の恩賜林財産区内で、七月四日に草刈り作業が行われ、同財産区管理会のメンバーと北杜市オオムラサキセンター職員、NPO法人「日本チョウ類保全協会」の関係者など、約二十人が参加した。
この草刈り作業は、財産区内に、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧二類に指定されている「ゴマシジミ」が生息していることから、ゴマシジミが生息しやすい環境にするために行われたもので、五月中旬にチョウ類保全協会が財産区に対して説明会を開き、保全活動への協力を求めた。
当日は、ゴマシジミの幼虫がエサにするワレモコウを残しながら、約一㌶の敷地の雑草を刈り払い、ワレモコウが生えている場所に目印の杭を立てた。
財産区管理会の五味力会長は「普段から山の中に入っているので、ワレモコウは良く知っているし、虫取り網を持って周囲を歩いている人も良くみかける」といい、「我々の活動によって、この地域にゴマシジミがたくさん舞う光景を見るのが楽しみです」と話している。
また、チョウ類保全協会とオオムラサキセンターでは、道路から生息域へつながる道の入口などに、一般者の立ち入りを制限する立て看板を設置し、今後は、現地での観察会の開催も予定している。
保全協会の中村康弘事務局長は「須玉地区で行っているゴマシジミの保全活動と共に、今回の地域も、地元の方々と協力してゴマシジミを守っていきたい」と語っている。