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小淵沢町のフィリア美術館(中山妙子館長)では、現在「宍戸清孝写真展 21世紀への帰還-二つの祖国に架けた橋-」を開催しており、初日の4月24日には写真家の宍戸清孝さんがギャラリートークを行った。
宍戸さんは、第二次世界大戦後のアメリカ日系人の人生に焦点を当て、日米の狭間で数奇な運命をたどった日系二世たちの人生に耳を傾け、撮影し続けてきた。今回の展示では、宍戸さんが平成六年から今年までの間に撮影したモノクロ写真三十点が展示されている。
当日のギャラリートークは、同館の中山しほ学芸員との対談形式で進められ、宍戸さんは、ドキュメンタリーフォトを撮り始めたきっかけや日系二世や在日米軍との出会いを語り、「アメリカで出会った日系二世の話しを聞いて、彼らの人生を写真に残していく使命を感じ、日本とアメリカをつなぐ橋わたしをしたいと思った。これからも現実を撮り続けていく」と話した。
中山学芸員は、「第二次世界大戦や日系二世などのキーワードからのメッセージは重たい感じがしますが、宍戸さんの写真はとても静かで、開かれていて、軽やかな気がします。見る者にこの問題は自分自身につながっているという実感を与えてくれるような写真です」と語り、宍戸さんは、「こんなに素晴らしい個人美術館があることは、北杜市の誇りだと思う。多くの方が来館して、フィリア美術館の博愛の精神を感じてほしい」と話している。
展示は6月20日まで。
また、館内の一角では、「八ヶ岳アート&クラフト春の展覧会」の一環で、5月11日まで「穴山和幸展」が行われている。
問い合わせは電話36-4221まで。