できごと

長坂町郷土研究会が記念誌を発刊

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会員の調査と研究の成果を広く伝えようと、長坂町郷土研究会(仲山甲一会長)では、記念誌「郷土長坂」第10号を制作し、今年3月下旬に完成した。

同誌はA5版、172ページ。一部1500円、市内の各図書館で閲覧できるほか、長坂町の北杜市郷土資料館で販売している。

同会は、昭和50年に設立され、52年に「郷土長坂」第1号を発行。平成6年には活動を休止したが、14年に再発足。現在の会員数は77人で、町外からの参加者もいる。県内外の寺社や史跡の訪問、北杜市郷土資料館や県立博物館の見学会、勤労奉仕作業などを通し、地域の歴史を学びながら、会員同士の親睦を図っている。

その活動の一環として、「郷土長坂」を発行しており、今回は昨年11月に編集委員会を立ち上げて、同誌の制作を開始した。仲山会長は、「特にテーマは設けず、自由に書いてくださいと、会員に呼び掛けたので、たくさんの人が原稿を書いてくれた。幅広い内容で、今までで一番厚い本になった」という。

山梨県立博物館の宮澤富美恵さんと、大泉町の金生遺跡の発掘に関わったという渡邊泰彦さんからの特別寄稿をはじめ、同会の会員が執筆した原稿が掲載されており、「明治の教育改革と在りし日の長坂学校」や「清春小学校について」、「女取川物語」、「下条溜池の歴史」、「渋沢の『社宮寺』考」、「終戦直後の生活」、「農事組合法人長坂ファーム組合のあゆみ」、「北杜市の郷土資料館の現状と実態」など、タイトルは様々。

仲山会長は、「昔の遊び」と題した記事の中で、昭和30年頃までの遊び約150種を紹介しており、「今書いておかないと忘れられてしまうと思い、三年前から書き留めておいた」といい、「遊びの内容は同じなのに、地区によって名称が異なるのが興味深い」と話している。

一方、同会では、古文書教室を開催しており、今年は6月7日から全六回、長坂環境改善センターで、午後6時半から開かれる。

「古文書の解読だけではなく、当時の生活様式なども説明してくれるので、興味深い内容です。大勢の人に参加してもらいたい」と、仲山会長は話している。

古文書教室は、8月16日まで、毎月2回実施。参加費は2000円。会員以外も参加が可能。問い合わせは☎32-5179まで。

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